外壁調査とあわせてチェック!外壁改修で耐震強度を上げるコツ
外壁塗装では耐震強度は上がらない
外壁塗装は外壁や屋根の表面を塗装することで、雨風や紫外線などからの保護やデザインの美観を目的としています。建物の外壁に対して多少の強度を上げることに繋がりますが、直積的な耐震強度を上げることができません。
ただし、外壁塗装によって建材の劣化を緩和させ、ひび割れや浮きなどを防いで建物本来の耐震強度を維持させるという意味では効果的です。また、外壁塗装があることで劣化箇所があれば目立ちやすくなり、目視での早期発見と対処がスムーズになります。
外壁と屋根の補強は同時に行うと効果的
家屋や建物の耐震補強工事を行う場合、内壁や外壁、基礎の交換や補強と共に柱や屋根の強度を高めることで建物の耐震性を向上させます。部分的な補強は建物全体の耐震バランスに歪みが出やすくなり、補強を行っていない部位からほころび始めるというリスクがあるのです。
耐震補強工事は一度に外壁と屋根の双方を同時に行うことで耐震効果を上げることに繋がり、後から追加工事を行うよりも費用面で結果的に安上りとなるケースがあります。
外壁にはサイディングがおすすめ
建物は軽いほど耐震性が上がる特性を持つため、実は木造建築のほうが地震時の揺れに強い特徴があります。しかし、防災の観点上から木造建築は火災による被害が懸念されるのがデメリットです。そこで、屋根と外壁の素材にはステンレスやチタンなどの強度があり軽量の金属材をおすすめします。
外壁のデザインにこだわるなら、木目調やレンガ調などを表現できるデザイン性の高いサイディングも良いでしょう。金属素材や石灰岩等で作られた窯業サイディングなどもあり、自由なデザインに仕上げることができます。