外壁調査や打診調査における専門用語をわかりやすく解説!
エフロレッセンス(白華現象)
エフロレッセンスとは、コンクリート表面に沈着した白色の物質のことです。コンクリート中には内部から表面に移動する可溶成分を含んだ溶液があり、溶液が乾燥するにつれて水分が蒸発し、 コンクリート表面に濃縮されます。
これが空気中の二酸化炭素と化合し、表面に白い粉として現れる現象が白華現象。主にコンクリートやレンガで起こりやすい現象で、外壁に発生した場合はひび割れや鉄筋の腐食の可能性があるので警戒する必要があります。
シーリング(コーキング)
シーリングとは、外壁材の継ぎ目の目地を埋めるために使われる充填剤のことです。塗装や改修工事では、既存のシーリングを取り除き、新しいシーリングを充填する作業を指す言葉として使われます。シーリングの目的は目地や隙間などに充填することで、防水性や気密性を高めることです。
材質はペースト状の材料が使われ、隙間を埋める材料としてコーキングと呼ばれるケースがあります。外壁調査では、シーリングの劣化による剥離なども調査に含まれているのです。
浮き部
浮き部とは、外壁に用いられているコンクリートやタイル面等が劣化し、ふくらみができてしまっている箇所のことを指します。「浮き」とも呼ばれ、原因の多くは経年劣化によるものです。浮き部を放置するとふくらんだ箇所の壁が剥落する危険があり、定期報告に該当する「落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分」に当てはまります。
打診調査では、外壁を叩いて音で判断するのが通例です。浮き部は重大な事故に繫がる恐れがあるため、迅速な対応と適切な処置が必要です。