赤外線カメラを用いた建物外壁の赤外線調査の内容は?わかりやすい説明で解説します!
赤外線カメラを使用する外壁の赤外線調査の特徴
赤外線カメラを使用して行われる建物外壁の調査は、肉眼では分からない浮きの判別ができるのが特徴です。あくまで温度変化をもとに浮いているかどうかを判別します。精度を高めて正確に判定しなければいけないので、温度管理が非常に重要です。
また塗料やエフロレッセンス、白華現象が温度変化に影響する可能性もあるため、現場で画像をチェックする調査員には豊富な知識が必要です。FLIRなど高性能な赤外線カメラは日射の熱を感知するのに欠かせませんが、道具だけではなくスタッフのスキルも必要なのです。赤外線だけでは心配という方は、双眼鏡などでの目視も採用した会社を選びましょう。
赤外線調査のメリット
赤外線調査のメリットは、打診する方法よりも低いコストで調査が可能となる点です。赤外線装置を利用すれば健全部を効率的に撮影でき作業時間が大きく短縮されます。ゴンドラや足場を使わずに済むことが多く、物件を利用する方にとって利便性が大きく上がりますし、打診のように建物内へ響く音で不快に感じることはありません。
賃貸やテナントといった物件の場合や、高層建築物の場合はドローンで赤外線調査をするのが安全かつ安心です。
詳しくは『利用者も増えている!赤外線調査のメリット・デメリットを把握しよう』のページも参考にしてください。
赤外線調査の費用の決まり方
赤外線調査を依頼する際の費用は、打診法と項目によって多少変動があるものの基本的には調査面積で決まります。そのため、事前に見積もりをする際には建物の立面図などを用意しておきましょう。
なお、一般財団法人 日本耐震診断協会では、報告書作成を含めたおおよその目安として外壁1㎡あたり150円~480円としています。なお、レンズ交換(望遠・広角)や撮影枚数、高所作業車の要否などによって費用の変動が考えられます。