基本的な外壁調査の方法を解説!初めての外壁調査を成功させよう
打診調査
外壁調査を比較する際、複数の方法から選択できますがそれぞれの特徴を知っておきましょう。打診法は従来から使われている外壁調査の方法で、テストハンマーなどを用います。ビルなどを点検する際は高所作業を伴います。そのため足場を組まずにワイヤロープで吊り下げたゴンドラで作業する工法で進めるか、足場を組むかを決めなければなりません。
どちらの方法であってもコストはかかります。現在では様々な建物診断の方法があるので費用が気になる方は他の調査方法も検討してみましょう。
赤外線カメラによる外壁調査
赤外線サーモグラフィを利用した赤外線調査は、壁全面の表面温度をもとにモルタルや外壁タイル等の浮き、劣化を発見する方法です。平成20年に改正された建築基準法で必要となった定期報告制度に合わせ、調査実施するケースも珍しくありません。
打音の方法と比較すると調査費用が低く抑えられるのが特徴ですが、熱画像から抽出した情報をもとにしているため天候等によって測定結果が左右される側面もあります。劣化部分にシーリング処理したいなど、外壁改修を目的としているのであれば、打診法と併用した点検を行なうのがおすすめです。objファイルに対応可能なら3Dモデルも作成できます。
ドローンによる外壁調査
ドローンを使った外壁診断方法もあり、赤外線画像を使用する方法と同様に補修のため壁全面に足場を組む、ロープウェイゴンドラを使用するといった必要がありません。全面的に外観の写真を撮影し可視画像から損傷を見つける方法ですが、赤外線カメラと併用してより細かな画像解析で現地調査を実施する会社もあります。
大掛かりな作業車などの必要もなくタイルやモルタル等の問題箇所を発見できるのが大きなメリットです。なお、劣化診断を依頼する側は特にドローンを別途用意する必要はありません。