絶対に避けたい!外壁調査を行わなかったことが原因のトラブル事例
マンションの外壁タイル剥落事故が繰り返し発生
人通りの多い小規模のマンションにおいて、外壁タイルが数度に渡って剥落が繰り返されるということがありました。竣工から5、6年程度なので定期報告は一度、外壁全面打診調査を行うまでの期間内で複数回起こるという異常事態です。
その間、複数の会社による打診調査を行われるも、外壁の浮き・剥離の原因調査を行う業者がほとんどいなかったことで引き起こされたのが原因です。外壁調査を行ったとしても、正しい調査と適切な範囲で調査が行われない場合、このような事故が起こるという事例になります。
外壁タイル剥離問題
平成26年に集合住宅で起きた外壁タイル剥離問題では、技術的検証によって外壁タイルの剥離部位が梁下部分で異常発生していたことが報告されています。調査の結果、外壁タイルと接着モルタルの界面ではなく、多くが躯体コンクリートと下地モルタル界面との間に発生していることが判明しました。
さらに調べたところ、妻壁部分の外壁タイルがモルタル下地部分から剥離して剥落寸前の部位を確認。もしも定期調査報告を行わなければ、剥落による重大な落下事故の恐れがあった事例です。
訪問業者による外壁塗装トラブル
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの発表によれば、2021年のリフォームに関するトラブル件数は直近20年で過去最大規模という報告がされています。業者の低スキルによる剥落や補強不足など、外壁の強度が不十分な状態に晒されたことが問題視されました。
このように外壁の耐久性に関わる塗装トラブルは非常に多く、塗装しない箇所の確認と塗装回数に応じた証拠写真を要求することが早期発見に効果的と言われています。